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Race Round1 SUZUKA CIRCUIT

公式予選 4月22日(土) / 決勝レース 4月23日(日)

鈴鹿サーキット : 5.807 km

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2017年シーズン開幕!開幕戦を制すのは誰だ!

 国本雄資がタイトルを決定した昨年の最終戦から約半年。いよいよ今季の全日本スーパーフォーミュラ選手権が開幕の時を迎える。舞台となるのは、鈴鹿サーキット。世界のドライバーを魅了してきた国内屈指の難コースだ。この鈴鹿では、昨年の11月下旬、そして今年の3月上旬にテストが行われ、各チームがシーズンへの準備を進めてきた。その中で注目すべきポイントは、横浜ゴムが供給する2017スペックのタイヤ。昨年よりも構造がソフトになったという、このニュースペックのタイヤをいかにうまく使いこなせるかが、結果を大きく左右することになる。

 今年に入ってから、このニュースペックタイヤを使用してのテストは、鈴鹿、富士と2回行われているが、ここで速さを発揮したのは、昨年ニュータイヤでの予選アタックに若干苦労していたVANTELIN TEAM TOM’S。

No.36 アンドレ・ロッテラー
VANTELIN TEAM TOM’S
No.36 アンドレ・ロッテラーとNo.37 中嶋一貴
VANTELIN TEAM TOM’S

富士テストは、レギュラードライバーが他シリーズとの日程重複によって欠席となったが、鈴鹿では参戦15年目のベテラン、アンドレ・ロッテラーが、1分34秒台に突入しようかという驚異のタイムを叩き出した。また、これに2度のタイトル経験者である中嶋一貴も僅差で続いている。富士テストでは、今季レギュラー参戦しないことになったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが、ロッテラーのマシン、平川亮とジェームス・ロシターが一貴のマシンに乗り込んだが、2日目の最後に平川が総合トップ。オリベイラも初日トップ、2日目は2番手。このように、VANTELIN TEAMTOM’Sは、いずれのテストも1-2で終えているが、気温・路面温度が高くなってきたコンディションでも、同様の速さを見せるのか。昨年もオフのテストでは速かったものの、シーズンに入ってから少し失速したため、ここは見どころの一つだ。昨年の予選で常にPP争いに絡んできたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGやP.MU/CERUMO・INGINGは、テストではVANTELIN TEAM TOM’Sの後塵を拝する形となった。伊沢拓也や石浦宏明は「タイヤのスペックが変わって、昨年ほどニュータイヤでの予選シミュレーションでアドバンテージがない感じがする」とコメントしており、「今季のスペックにもっと合わせ込まなければいけない」と言う。もちろんテストでもそうした作業を丹念に行っていたはずだが、本番の予選では強さを見せるのか。こちらにも注目して欲しい。

  • No.2 石浦宏明
    P.MU/CERUMO · INGING

  • No.41 伊沢拓也
    DOCOMO TEAM DANDELION RACING

 また、2回のテストを通じて、驚速ぶりを見せつけたのが、昨年のGP2チャンピオンであるピエール・ガスリー。どんな状況でもベストな走りを追求するガスリーは、テスト中も場面場面で好タイムを叩き出し、昨年のストフェル・バンドーン以上の衝撃を業界に与えた。また、このガスリーのデータから、チームメイトの山本尚貴にも新たな“気づき”があったということで、2人の相乗効果がどうなっていくのか。そこも気になるポイントだろう。

  • No.15 ピエール・ガスリー
    TEAM MUGEN

  • No.16 山本尚貴
    TEAM MUGEN

  • No.3 ニック・キャシディ
    KONDO RACING

  • No.4 山下健太
    KONDO RACING

No.7 フェリックス・ローゼンクヴィスト
SUNOCO TEAM LEMANS

 決勝レースは、今回距離が少し短く203km。満タンでスタートすれば、ギリギリ無給油で走り切れるかどうかというところだ。今季は、トヨタ、ホンダともに、高圧燃料ポンプの「カムプロファイル」を変更。SGTと同様に、低回転域でのトルクを出してきている。その分、燃費はこれまでより厳しくなる方向ではないかと見られている。しかも、レースがドライコンディションの場合には、1本以上のタイヤ交換が義務付けされている。作業できるメカニックは全部で6人。そこで、各チームがどのような戦略を取るのかも見るべきポイントだ。

No.20 ヤン・マーデンボロー
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL

 また、2回のテストを通じて、驚速ぶりを見せつけたのが、昨年のGP2チャンピオンであるピエール・ガスリー。どんな状況でもベストな走りを追求するガスリーは、テスト中も場面場面で好タイムを叩き出し、昨年のストフェル・バンドーン以上の衝撃を業界に与えた。また、このガスリーのデータから、チームメイトの山本尚貴にも新たな“気づき”があったということで、2人の相乗効果がどうなっていくのか。そこも気になるポイントだろう。

 タイヤ交換を2本に留めるのか、すべて交換するのか。あるいは、給油も行うのか。グリッド後方からのスタートであれば、オープニングラップを終えてすぐピットに入るドライバーも出てくるだろう。その場合、燃費はキツくなる可能性もあり、ドライバーはいわゆるエコノミーマップで耐えなければならない場面があるかも知れない。逆にトップ集団は、回りの動きを見ながらということになるはずだが、できればパワーマップで逃げられるだけ逃げ、ライバルとのギャップを築いておきたいだろう。
 だが、そこで不確定要素となるのが、タイヤの持ち。
 テストでは完全なレースシミュレーションまでできているチームはない。また、温かい季節になった場合、どれぐらいの距離で今年用スペックタイヤのグリップダウンが進み、ラップタイムが落ち始めるのかということも、まだデータがない状況だ。そこは、日曜日朝のフリー走行で、各チームが燃料を積んだ状態で確認作業を実施。そこからレース戦略を決定することになるだろう。
 決勝では、スタートももちろん注目のポイントだが、タイヤがまだ温まり切っていない序盤での攻防、またピット作戦のタイミングなどに注目だ。
 最後に笑うのは、誰になるのか。全く予断を許さない状況だ。

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